「ハーブを育ててみたいけど、種類が多すぎて何を選べばいいかわからない…」。そんな初心者の方に向けて、育てやすさと料理への使いやすさの両方で優れたハーブを厳選して紹介する。
ハーブは数百種類以上あると言われているが、家庭菜園の初心者が最初に育てるべきハーブは意外と限られる。丈夫で手間がかからず、日常の料理に気軽に使えるものを選べば、ハーブ栽培の楽しさをすぐに実感できるはずだ。

初心者がハーブを選ぶときのポイント
最初のハーブ選びで失敗しないために、以下のポイントをチェックしよう。
- 日本の気候で育てやすいか(暑さ・寒さへの耐性)
- 病気や害虫に強いか
- 日常の料理に使えるか
- プランターで育てられるか
- 種や苗がホームセンターで入手しやすいか
これらの条件を満たすハーブを厳選して紹介していこう。
バジル|イタリア料理の万能ハーブ
初心者が最初に育てるべきハーブの筆頭格がバジルだ。暖かい季節ならぐんぐん育ち、摘心を繰り返すことで1株から大量に収穫できる。
- 育てやすさ:とても簡単。暖かい季節なら失敗しにくい
- 使い道:パスタ、ピザ、カプレーゼ、ジェノベーゼソース
- 栽培時期:種まき4〜6月、収穫6〜10月
- 日当たり:日当たりの良い場所を好む
- 注意点:寒さに弱い一年草。花芽はこまめに摘み取る

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しそ(大葉)|和食の薬味に大活躍
日本の家庭料理になくてはならない和ハーブ。生命力がとても強く、放っておいてもぐんぐん育つ。こぼれ種で翌年も自然に芽が出ることもあるほどだ。
- 育てやすさ:とても簡単。ほぼ放任でOK
- 使い道:そうめんの薬味、刺身、天ぷら、しそ巻き、パスタ
- 栽培時期:種まき4〜6月、収穫6〜10月
- 日当たり:半日陰のほうが柔らかい葉が育つ
- 注意点:一年草だが、こぼれ種で翌年も生えることが多い
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ローズマリー|1年中楽しめる常緑ハーブ
ローズマリーは多年草で、一度植えれば何年も収穫を楽しめるのが大きな魅力だ。肉料理との相性が抜群で、ローストチキンやステーキの香りづけに欠かせない。
- 育てやすさ:簡単。乾燥に強く手間がかからない
- 使い道:肉料理の香りづけ、ハーブティー、入浴剤
- 栽培時期:苗の植え付けは春または秋。収穫は通年
- 日当たり:日当たりの良い場所を好む
- 注意点:過湿に弱いので水やりは控えめに。風通しの良い場所で
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ミント|繁殖力抜群のフレッシュハーブ
ミントは初心者でも枯らしにくいハーブの代表格だ。ペパーミント、スペアミント、アップルミントなどさまざまな品種がある。ただし、繁殖力がとても強いので必ず鉢植えで育てること。地植えにすると庭中がミントだらけになってしまう。
- 育てやすさ:とても簡単。むしろ増えすぎに注意
- 使い道:モヒート、ハーブティー、デザートの飾り、虫除け
- 栽培時期:苗の植え付けは春。収穫は春〜秋
- 日当たり:半日陰でもOK
- 注意点:地植え厳禁。他のハーブとの寄せ植えも避ける

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パセリ|栄養価トップクラスの万能ハーブ
パセリは飾りのイメージが強いが、実は野菜の中でもトップクラスの栄養価を持つ。ビタミンC、鉄分、カルシウムが豊富で、積極的に食べたいハーブだ。
- 育てやすさ:普通。発芽に時間がかかるが、育ち始めれば丈夫
- 使い道:パスタ、サラダ、スープの仕上げ、肉料理の付け合わせ
- 栽培時期:種まき3〜5月または9〜10月。収穫は通年
- 日当たり:半日陰でもOK
- 注意点:発芽まで2〜3週間かかる。初心者は苗から始めるのがおすすめ
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タイム|料理のプロも愛用する香草
タイムは地中海料理に欠かせないハーブで、特に煮込み料理やソースとの相性が良い。多年草なので一度植えれば数年間楽しめる。
- 育てやすさ:簡単。乾燥に強く病気にも強い
- 使い道:シチュー、ポトフ、ブーケガルニ、ハーブティー
- 栽培時期:苗の植え付けは春または秋。収穫は通年
- 日当たり:日当たりの良い場所を好む
- 注意点:過湿に弱い。水はけの良い土で育てる
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チャイブ|ネギの代わりに使える洋風ハーブ
チャイブは西洋ネギとも呼ばれ、ネギに似た風味を持つハーブだ。細くて繊細な葉はサラダやスープのトッピングにぴったり。日陰にも強く、ベランダの日当たりが良くない場所でも育つのが魅力だ。
- 育てやすさ:とても簡単。放任でもよく育つ
- 使い道:サラダ、スープ、オムレツ、クリームチーズの薬味
- 栽培時期:種まき3〜5月、苗は春秋。収穫は春〜秋
- 日当たり:半日陰でもOK
- 注意点:多年草で株分けで増やせる。冬は地上部が枯れるが春に再び芽が出る
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カモミール|ハーブティーの定番
カモミールはリンゴのような甘い香りが特徴で、ハーブティーとして世界中で愛されている。花を摘んで乾燥させるだけで自家製カモミールティーが楽しめる。
- 育てやすさ:簡単。こぼれ種で毎年増える
- 使い道:ハーブティー、入浴剤、ポプリ
- 栽培時期:種まき3〜4月または9〜10月。開花は5〜7月
- 日当たり:日当たりの良い場所を好む
- 注意点:ジャーマン種は一年草、ローマン種は多年草。ティーにはジャーマン種がおすすめ

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目的別おすすめハーブ早見表
どのハーブを選ぶか迷ったら、自分の目的に合わせて選んでみよう。
料理にたくさん使いたいなら
バジル、しそ、パセリが特におすすめ。使用頻度が高く、たくさん収穫できるものを選ぼう。
ハーブティーを楽しみたいなら
カモミール、ミント、レモンバームが定番だ。複数のハーブをブレンドしても美味しい。
年間を通じて収穫したいなら
ローズマリー、タイム、チャイブなどの多年草を選ぼう。一度植えれば何年も楽しめる。
日陰のベランダで育てたいなら
パセリ、しそ、ミント、チャイブなど半日陰でも育つハーブがおすすめだ。
初心者におすすめのハーブQ&A
Q. 最初の1株にはどのハーブがいい?
迷ったらバジルがおすすめだ。暖かい季節なら育てやすく、摘心するだけでどんどん収穫できる。料理への使い勝手も良く、達成感を得やすい。
Q. ハーブは種と苗、どちらから始めるべき?
初心者は苗からスタートするのが確実だ。種から育てると発芽までに時間がかかったり、管理が難しかったりする品種もある。まずは苗で成功体験を積んでから、種からの栽培にチャレンジしよう。
Q. ハーブは何種類か同時に育てるべき?
最初は2〜3種類から始めるのがおすすめだ。バジル + しそ + パセリの組み合わせなら、和洋の料理をカバーできて使い勝手が良い。慣れてきたらローズマリーやミントなどを追加していこう。
Q. ハーブの苗はどこで買える?
ホームセンター、園芸店、通販サイトで購入できる。春〜初夏が最も品揃えが豊富な時期だ。通販で購入する場合は、到着後すぐに植え付けできるように準備しておこう。
初心者がハーブ栽培を成功させるための5つのコツ
最後に、ハーブ栽培を成功させるために覚えておきたいコツをまとめておく。
- 欲張って多くの種類を同時に始めない:最初は2〜3種類から始めて、慣れたら増やしていくのが成功への近道だ。
- 日当たりと水やりのバランスを意識する:ハーブが枯れる原因の多くは「水のやりすぎ」か「日照不足」だ。この2つを意識するだけでかなりの失敗を防げる。
- こまめに収穫する:ハーブは「使って育てる」植物だ。こまめに収穫・摘心することで、どんどん新しい芽が出てきてこんもり茂ってくれる。
- 花を見つけたら早めに摘む:多くのハーブは花が咲くと葉の風味が落ちる。花芽を見つけたら早めに摘み取って、葉の品質をキープしよう。
- 失敗しても気にしない:ハーブは丈夫なものが多いので、多少の失敗があってもまたチャレンジできる。種や苗も比較的安価で手に入るから、気軽に試してみよう。

季節別ハーブ栽培カレンダー
季節ごとにハーブ栽培でやるべきことをまとめておく。
春(3〜5月)
多くのハーブの種まき・苗植え付けの適期。ホームセンターに苗が豊富に並ぶ時期でもある。多年草ハーブの株分けや植え替えもこの時期に行おう。
夏(6〜8月)
バジルやしそなど暑さに強いハーブの最盛期。こまめに収穫して花芽を摘み取り、秋まで収穫を楽しもう。ローズマリーやタイムなど地中海系ハーブは真夏の高温多湿に弱いので、風通しを確保しよう。
秋(9〜11月)
パセリやコリアンダーなど涼しい時期を好むハーブの種まき適期。一年草ハーブは種の採取を忘れずに。寒さに弱いハーブは霜が降りる前に室内へ。
冬(12〜2月)
多年草ハーブの休眠期。水やりを控えめにして、ローズマリーやタイムは戸外でも冬越し可能。室内の窓辺ならパセリやチャイブの栽培を続けられる。
まとめ
- 初心者の最初の1株はバジルがおすすめ
- 苗からスタートすると失敗しにくい
- 料理で使うものを選ぶとモチベーションが続く
- ミントは繁殖力が強いので必ず鉢植えで
- 多年草(ローズマリー、タイム)は長く楽しめる
- 同じタイプのハーブ同士なら寄せ植えもOK
ハーブのある暮らしは、毎日の料理をちょっと特別なものに変えてくれる。プランターひとつから始められるので、気負わずにハーブ栽培をスタートしてみよう。きっと「もっと早く始めればよかった」と感じるはずだ。
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参考リンク:

