ピーマンは初心者にぴったりの夏野菜
ピーマンは、夏から秋にかけて次々と実をつけてくれる家庭菜園の優等生です。1株からなんと50個以上の収穫も珍しくなく、育て方のコツさえ押さえれば初心者でも十分に楽しめます。
ピーマンは「日当たり・水やり・追肥」の3つをしっかり管理すれば、初心者でも失敗しにくい野菜です。苗から育てれば、種からの栽培に比べてグッと難易度が下がるので、最初は苗の購入がおすすめです。
この記事では、品種の選び方から植え付け、整枝、収穫まで、ピーマン栽培で押さえるべきポイントを網羅的に解説します。

ピーマンの基本情報
- 科目:ナス科トウガラシ属
- 原産地:中南米
- 発芽適温:25〜30℃
- 生育適温:22〜30℃
- 植え付け時期:5月上旬〜5月下旬
- 収穫時期:6月下旬〜10月
- 栽培難易度:初心者向け
ピーマンはナス科の野菜で、トマトやなすと同じ仲間です。暑さに強く、日本の夏の気候にもよく合う野菜なので、家庭菜園ではとても人気があります。ただし寒さには弱いため、植え付けは十分に暖かくなってからにしましょう。
初心者におすすめのピーマンの品種
定番品種「京みどり」
「京みどり」はピーマン栽培の定番品種で、果肉がやわらかく、苦味も少ないのが特徴です。実つきが良く多収で、初心者でも安心して育てられます。スーパーで見かけるような一般的なピーマンの形に育ちます。
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肉厚で甘い「エース」
「エース」は肉厚で甘みがあり、炒め物や肉詰めにぴったりの品種です。耐病性にも優れていて、初めてのピーマン栽培でも失敗しにくいと評判です。
子どもにも人気の「こどもピーマン」
タキイ種苗の「ピー太郎」に代表されるこどもピーマンは、苦味がほとんどなく甘みが強い品種です。ピーマン嫌いのお子さんがいるご家庭にもおすすめです。
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カラフルな「カラーピーマン」
赤・黄・オレンジのカラーピーマンは、見た目も鮮やかで料理の彩りに最適です。ただし、色がつくまで時間がかかるため(開花後60日程度)、初心者は通常の緑ピーマンから始めるのが無難です。
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苗の選び方と植え付け
良い苗を見極めるポイント
ピーマン栽培の成功は苗選びにかかっていると言っても過言ではありません。以下の条件に当てはまる苗を選びましょう。
- 茎が太くてがっしりしている
- 葉の色が濃い緑色で、ツヤがある
- 一番花のつぼみが見え始めているもの
- 本葉が10〜12枚程度ついている
- 病害虫の被害が見られない
- 接ぎ木苗ならより安心
プランターへの植え付け
ピーマンは1株あたり直径30cm×深さ30cm以上の鉢、または容量20L以上のプランターを用意しましょう。横長プランター(65cm)なら2株が限界です。
- 鉢底石を2〜3cm敷き、野菜用培養土を鉢の8分目まで入れる
- 苗のポットと同じ深さの穴を掘り、先にたっぷり水を注ぐ
- 根鉢を崩さないようにそっと苗を植え付ける
- 仮支柱(50cm程度)を立てて苗をひもで固定する
- たっぷりと水やりをする
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地植えの手順
- 植え付けの2週間前に苦土石灰100g/平方メートルを施して耕す
- 1週間前に堆肥2〜3kg、化成肥料100g/平方メートルを元肥として施す
- 畝幅60cm、高さ15〜20cmで畝を立てる
- 株間45〜50cmで植え付ける
- 黒マルチを張ると地温確保・雑草防止に効果的
- ピーマンはナス科なので、トマト・なすの後に植えると連作障害が出やすい
- 植え付けは晴れた日の午前中がベスト
- 植え付け直後は風で苗が揺れないよう、必ず仮支柱を立てる
整枝と仕立て方
3本仕立てが基本
ピーマンの整枝は「3本仕立て」が基本です。主枝と、一番花のすぐ下から伸びる勢いの良いわき芽2本を残し、合計3本の枝で育てます。この3本以外のわき芽は早めに摘み取りましょう。
整枝の手順:
- 一番花が咲いたら、花の直下とその下から出るわき芽2本を確認する
- この2本のわき芽以外はすべて摘み取る(小さいうちに手で折れる)
- 3本の枝それぞれに支柱を立てて誘引する
一番花は摘み取る
ピーマンの一番花は咲いたら摘み取りましょう。一番花を実にしてしまうと、まだ株が十分に育っていない段階で栄養を実に取られてしまい、その後の生育が悪くなることがあります。もったいなく感じますが、最初の花を犠牲にすることで、その後の収穫量がグンと増えます。
支柱の立て方
ピーマンは枝が比較的やわらかく、実の重みで折れやすい野菜です。植え付け直後は仮支柱(50cm程度)を、3本仕立てが整ったら本支柱(120〜150cm)に切り替えます。実がたくさんつくと枝がしなるので、ひもで支柱に誘引して支えましょう。
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水やりと肥料の管理
水やりのポイント
ピーマンは乾燥にやや弱い野菜です。水切れを起こすと実が小さくなったり、落花の原因になります。
- プランター:土の表面が乾いたらたっぷり(真夏は毎日朝夕2回)
- 地植え:雨が降らない日が続いたらたっぷり
ただし過湿も根腐れの原因になるため、水はけの良い土を使い、受け皿に水がたまらないようにしましょう。マルチを敷くと土の乾燥防止と泥はね防止の一石二鳥です。
追肥のスケジュール
ピーマンは長期間収穫を続ける野菜なので、肥料切れを起こさないことが重要です。
- 1回目の追肥:植え付けから2〜3週間後
- 以降:2週間に1回のペースで化成肥料15〜20g/株を施す
- 液肥なら週に1回、規定濃度で与えるのが手軽
肥料が切れると葉の色が薄くなり、実が小さくなるサインが出ます。こまめに株の様子を観察して、早めに対処しましょう。
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よくある病気と害虫対策
注意したい病気
- モザイク病:葉がモザイク状にまだらになる。アブラムシが媒介するので、アブラムシ対策が予防につながる
- 疫病:茎や葉が黒褐色に変色して枯れる。水はけの良い環境を整えることが大切
- うどんこ病:葉に白い粉状のカビが発生。風通しを良くして予防する
主な害虫
- アブラムシ:新芽や葉裏に集まる。見つけたら水で洗い流すか粘着テープで除去
- タバコガ:実に穴を開けて中を食べる。被害を受けた実は早めに取り除く
- ハダニ:葉裏に寄生して葉色が悪くなる。定期的な葉水で予防できる
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ピーマンの近くにバジルを植えると、アブラムシの忌避効果が期待できます。コンパニオンプランツとしておすすめです。
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収穫のタイミングとコツ
ピーマンは開花から15〜20日ほどで収穫できます。緑ピーマンの場合、実の長さが6〜7cm程度になったら収穫適期です。
ピーマンはこまめに収穫するのが多収のコツです。実を大きくしすぎると株に負担がかかり、次の実がつきにくくなります。1〜2日おきにチェックして、適切なサイズで収穫しましょう。
収穫にはハサミを使い、ヘタの上を切り取ります。手でもぎ取ると枝が折れたり、株を傷めることがあるので注意してください。
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- 実は大きくしすぎず、6〜7cmで早めに収穫する
- 追肥を切らさない(2週間に1回)
- 枝が混み合ってきたら、内側の枝を間引いて風通しを確保
- 秋になって気温が下がると赤く色づくことがある(食べても問題なし)
まとめ:ピーマンは手軽に大量収穫が楽しめる初心者向け野菜
ピーマンは暑さに強く、手間も少なく、長期間にわたって何度も収穫を楽しめる家庭菜園にぴったりの野菜です。初心者が押さえるべきポイントをおさらいしましょう。
- 品種は「京みどり」や「エース」が初心者向け
- 苗は一番花のつぼみがついた太くてがっしりしたものを選ぶ
- 3本仕立てで育て、一番花は摘み取る
- 水やりはたっぷり、追肥は2週間に1回
- こまめな収穫(6〜7cm)が多収の秘訣
- バジルをコンパニオンプランツとして活用する
自分で育てた新鮮なピーマンは、スーパーのものとは一味も二味も違います。ぜひ今シーズン、ピーマン栽培にチャレンジしてみてください。
参考:Plantia ピーマンの育て方|初心者向け栽培のコツと失敗しないポイント

