人工芝をDIYで敷きたいけど、きれいに仕上がるか不安――そんな方に向けて、この記事では人工芝の施工を初心者でも失敗なく進められる手順をステップごとに解説します。下地の準備から防草シートの敷き方、人工芝の固定まで、プロの仕上がりに近づけるためのコツも紹介します。

人工芝DIYに必要な道具と材料
施工前に以下の道具と材料を揃えておきましょう。ホームセンターやネット通販で一通り入手できます。
必要な材料
- 人工芝(ロールタイプ):施工面積+余裕分(5〜10%増し)を用意
- 防草シート:不織布タイプの人工芝専用品がおすすめ
- U字釘(人工芝固定用):50cm間隔で打つため、面積に応じた本数を準備
- 防草シート用固定ピン:1m間隔で打つ分を準備
- ジョイントテープ(接着テープ):人工芝同士のつなぎ目に使用
必要な道具
- カッターナイフまたは大きめのハサミ
- ハンマー(U字釘打ち込み用)
- スコップ・レーキ(整地用)
- デッキブラシ(仕上げ用)
- メジャー(寸法計測用)
- 転圧器またはタンパー(地面を固める用。なければ足踏みで代用可)
カッターナイフは刃の切れ味が仕上がりに直結します。作業中に刃が鈍ったらこまめに折って新しい刃に交換しましょう。替え刃を多めに用意しておくのがおすすめです。
ステップ1:下地の準備(整地)
人工芝のDIYで仕上がりの8割を決めるのがこの整地工程です。手を抜くと凹凸やたわみの原因になるため、時間をかけて丁寧に行いましょう。
雑草と石の除去
施工エリアの雑草を根ごと抜き、石やゴミを取り除きます。宿根草(スギナなど)は根が残っていると再生するため、特に念入りに除去してください。
施工する場所が広い、草が生い茂っていて除草だけで手一杯という場合は、下準備の草むしりを業者に頼むという選択肢もあります。草刈り110番は草刈り・草むしりの加盟店を紹介するサービスで、草むしりは根ごと抜く作業として依頼でき、防草シート張りも相談できます。料金の目安や見積もりの流れはこちらの記事でまとめています。

土のすき取りと整地
地面を3〜5cm程度掘り下げて、レーキで平らにならします。水勾配(建物から外側に向かって1mあたり1〜2cmの傾斜)をつけると、雨水が溜まりにくくなります。
転圧
転圧器(タンパー)やローラーで地面をしっかり固めます。専用の道具がなければ、コンクリートブロックや足踏みでも代用可能です。固めが甘いと人工芝の上を歩いたときに沈んで凹凸が出るため、全面をまんべんなく転圧しましょう。
ステップ2:防草シートを敷く


防草シートは雑草が人工芝の下から生えてくるのを防ぐ重要な役割を担っています。
敷き方のポイント
- 施工エリア全体にシートを広げ、端は10cm程度余裕を持たせる
- シート同士の重なりは10〜15cmとる。隙間があると雑草が突き破って生えてくる
- 防草シート用の固定ピンを1m間隔で打ち込んで固定する
- シートのたるみやシワをしっかり伸ばし、地面に密着させる
防草シートを省略すると、雑草が人工芝を突き破って生えてくることがあります。見た目を維持するためにも、防草シートは省略しないでください。
ステップ3:人工芝を仮置きする
防草シートの上に人工芝のロールを広げていきます。この段階ではまだ固定せず、仮置きで位置を調整します。
仮置きのポイント
- 芝目(パイルが倒れている方向)を揃えること。芝目がバラバラだと色が不均一に見える
- 複数のロールを並べる場合は、芝目の方向をすべて同じにする
- 壁やフェンスに沿う部分は5cm程度余裕を持たせて配置する
- ロール同士の継ぎ目はぴったり合わせるか、1〜2mm重ねる程度にする


ステップ4:人工芝をカット(裁断)する


仮置きで位置が決まったら、壁際や曲線部分に合わせてカットしていきます。
カットのコツ
- カットは必ず裏面から行うこと。表面からカットするとパイルを切ってしまい、見た目が悪くなる
- 裏面にマーカーで切断線を引いてからカッターナイフで切ると、まっすぐきれいに仕上がる
- 曲線部分は少しずつ細かくカットしていく。一度に大きく切ろうとすると失敗しやすい
- 少し大きめにカットして、微調整で詰めていくのが安全
ステップ5:継ぎ目を処理する
ロールが複数枚になる場合、継ぎ目の処理が見た目を大きく左右します。
- 人工芝の端のパイルが基布にかかっている場合は、余分なパイルをカットしてスッキリさせる
- 継ぎ目の下にジョイントテープを敷き、その上から両方の人工芝を載せて接着する
- 継ぎ目部分のパイルが倒れていたら、デッキブラシで立ち上げて目立たなくする
ステップ6:人工芝を固定する
位置とカットが完了したら、U字釘で人工芝を地面に固定します。
- 人工芝の外周を50cm間隔でU字釘を打ち込む
- 継ぎ目部分も50cm間隔で固定する
- 中央部分は1m間隔程度で補助的に打つ
- 釘を打つ際はパイルを巻き込まないよう、指でパイルをよけながら打ち込む
- 打ち込んだ後、周囲のパイルをデッキブラシで起こして釘を隠す
ステップ7:仕上げ
全面をデッキブラシやほうきでブラッシングし、パイルを立ち上げます。特に施工直後はロールに巻かれていた癖でパイルが寝ているため、逆方向にブラッシングするときれいに立ち上がります。全体を見渡して凹凸や浮きがないか確認し、問題があればU字釘を追加して修正しましょう。


ベランダへの施工方法
ベランダに人工芝を敷く場合は、庭とは手順が異なります。
- ベランダを掃除してゴミやホコリを除去する
- 排水溝の位置を確認し、水の流れを塞がないようにレイアウトを決める
- ジョイントタイプなら並べてはめ込むだけ。ロールタイプならカットして両面テープで固定
- 排水溝周辺は人工芝をカットして排水経路を確保する
ベランダの場合は防草シートは不要です。ただし、裏面に水が溜まりにくい構造のものを選ぶことが大切です。
施工後のメンテナンス
人工芝は基本的にメンテナンスフリーですが、長くきれいに使うためには月1回程度の簡単なお手入れがおすすめです。
- 落ち葉やゴミをほうきやブロワーで掃除する
- デッキブラシでパイルを起こして毛倒れを防ぐ
- 飲み物をこぼした場合は水で洗い流す
- 雪が積もった場合はプラスチック製のシャベルで除雪する(金属製は人工芝を傷める)
DIY施工の費用目安
20平方メートルの庭をDIYで施工する場合の費用目安です。
- 人工芝(ミドルクラス):40,000〜80,000円前後
- 防草シート:4,000〜10,000円前後
- U字釘・ジョイントテープ等の副資材:3,000〜5,000円前後
- 道具類(カッター・ハンマー等):手持ちがなければ2,000〜5,000円前後
合計で5万〜10万円程度が目安です。業者に依頼すると同面積で15万〜30万円以上になることが多いため、DIYなら費用を半額以下に抑えられます。
DIYでよくある失敗と対策


失敗1:継ぎ目が目立つ
ロール同士の継ぎ目が目立ってしまうのは、芝目の方向がずれているか、隙間が空いていることが原因です。仮置きの段階で芝目の方向を揃え、継ぎ目はぴったり突き合わせることが大切です。ジョイントテープでしっかり接着し、継ぎ目部分のパイルをブラシで立ち上げると目立ちにくくなります。
失敗2:雑草が人工芝の下から生えてきた
防草シートの敷き忘れや、シート同士の重なりが不十分な場合に起こります。防草シートの重ねしろを最低10cm確保し、隙間がないように丁寧に敷きましょう。端部分も壁際までしっかりカバーしてください。
失敗3:人工芝が波打っている
整地が不十分だと、人工芝が地面の凹凸に沿って波打って見えます。整地の段階で入念に転圧し、水平を確認してから施工しましょう。U字釘の打ち込みが甘い場合も浮きの原因になります。
失敗4:排水が悪く水溜まりができる
水勾配が取れていない場合や、人工芝の排水穴が詰まっている場合に起こります。施工前の整地で水勾配をつけること、排水穴が十分にある商品を選ぶことが対策になります。
人工芝施工で使える便利なテクニック
曲線部分のきれいなカット方法
花壇の縁や丸い障害物周りなど曲線が必要な部分は、型紙を使うときれいに仕上がります。段ボールや新聞紙を曲線の形に合わせてカットし、それを人工芝の裏面に当ててマーカーでなぞってからカッターで切ると、フリーハンドよりも正確なラインが出せます。
排水溝周りの処理
庭の排水溝や雨水桝の周りは、人工芝を被せてしまうと排水機能が損なわれます。排水溝の蓋に合わせてきれいにくり抜き、蓋の開閉ができる状態を保ちましょう。
壁際のきれいな収まり
壁やフェンスの際は人工芝を5mm程度の隙間を空けて敷くのがプロのやり方です。ぴったりくっつけると温度変化で伸縮したときに波打つ原因になります。


Q&A|人工芝DIYでよくある質問
Q. 一人でも施工できる?
ロールタイプは重量があるため、広げる際は二人で作業したほうがスムーズです。小さなスペースやジョイントタイプなら一人でも問題ありません。
Q. 人工芝の上に家具を置いても大丈夫?
軽いガーデンチェアやテーブル程度なら問題ありません。ただし重いものを長期間置くとパイルが潰れて戻らなくなるため、定期的に位置をずらすのがおすすめです。
Q. 冬場でも施工できる?
人工芝自体は季節を問わず施工できます。ただし地面が凍結している場合は整地が難しいため、凍結が解けてから作業するのが安全です。
まとめ
人工芝のDIY施工は「整地→防草シート→仮置き→カット→固定→ブラッシング」の7ステップで完了します。仕上がりの質を左右するのは下地づくりとカットの丁寧さです。手順を守れば初心者でも満足のいく仕上がりが実現できるので、ぜひ挑戦してみてください。
DIY施工の詳しい手順は、コーナンの人工芝の貼り方ガイドや、モダンデコの人工芝の敷き方解説も参考になります。



