きれいに整った芝生の庭って、見ているだけで気持ちがいいですよね。でも、芝生をきれいに保つには定期的な芝刈りが欠かせません。そこで必要になるのが芝刈り機です。
芝刈り機には手動式と電動式があり、それぞれメリット・デメリットがあります。この記事では、家庭用の芝刈り機を選ぶときに知っておきたいポイントを詳しく解説します。庭の広さや芝の種類に合った一台を見つけてください。

芝刈り機の種類と特徴を知ろう
芝刈り機を選ぶ前に、まずどんな種類があるのかを把握しておきましょう。大きく分けて手動式・電動式・エンジン式の3タイプがあります。
手動式(リール式)芝刈り機
手で押して刃を回転させるタイプです。3坪から10坪程度の庭であれば、手動式がもっとも扱いやすく経済的です。
手動式のメリットは、電源不要で手軽に使えること、音が静かなこと、そしてメンテナンスが簡単なことです。リール式の刃はハサミのように芝を挟み切るため、切り口が美しく芝が傷みにくいという特徴もあります。
一方、広い庭では押し続ける体力が必要になるため、10坪を超える面積には向いていません。また、伸びすぎた芝には対応しづらいため、こまめに刈る習慣が大切です。
電動式芝刈り機
モーターの力で刃を回転させるタイプで、充電式(コードレス)とコード式があります。10坪以上の庭では電動式のほうが効率よく作業できます。
充電式は場所を選ばず使えて便利ですが、バッテリーの持ち時間に制限があります。コード式はパワーが安定していますが、コードの取り回しに注意が必要です。
エンジン式芝刈り機
ガソリンで動くタイプで、広い敷地向けです。家庭用としては騒音やメンテナンスの手間から、あまり一般的ではありません。数十坪以上の広い芝生がある場合に検討する選択肢です。
バリカン式芝刈り機
小型のハンディタイプで、芝生の際や狭いスペースの仕上げに使う補助的な道具です。メインの芝刈り機では届きにくい壁際やエッジ部分をきれいに整えるのに重宝します。
3坪以下の本当に小さなスペースであれば、バリカン式だけで対応することもできます。
庭の広さ目安:3坪以下はバリカン式、3~10坪は手動式、10坪以上は電動式がおすすめです。
芝刈り機を選ぶときの重要チェックポイント
芝刈り機にはさまざまな機能やスペックがあります。購入前に確認しておきたいポイントを解説します。
刈り幅
一度に刈れる幅のことで、広いほど効率よく作業が進みます。手動式は20cmから30cm程度、電動式は25cmから40cm程度のモデルが一般的です。庭が広い場合は刈り幅の広いモデルを選ぶと作業時間を短縮できます。
刈り高さの調整
芝生の種類や季節によって、適切な刈り高さは異なります。刈り高さを段階的に調整できるモデルを選んでおくと、シーズンを通じて柔軟に対応できます。
一般的に日本芝(高麗芝など)は15mmから25mm、西洋芝は30mmから50mm程度が適切な刈り高さとされています。
集草機能
刈った芝を自動的に集めてくれるキャッチャー(集草箱)が付いているモデルは、後片付けが楽になります。集草箱の容量が大きいほど、途中で捨てる回数が減って効率的です。
本体の重さと収納性
電動式は手動式に比べてやや重くなりますが、5kg前後のモデルなら十分に押して歩けます。折りたたみ可能なモデルを選ぶと、使わないときの収納スペースを節約できます。

手動式と電動式の比較
家庭用で特に悩みやすいのが手動式と電動式の選択です。それぞれの特徴を比較表で整理しました。
手動式は価格帯が5,000円から15,000円程度で手に取りやすく、維持費もほとんどかかりません。音が静かで住宅街でも気兼ねなく使えますが、広い庭では体力が必要です。
電動式は10,000円から50,000円程度とやや高価ですが、広い庭でも楽に作業できます。充電式なら取り回しも自由で、刈り幅が広いモデルが多いため作業効率が高いです。ただしバッテリーの持ち時間や充電の手間は考慮に入れる必要があります。
結論として、10坪以下の庭なら手動式のコスパが良く、10坪以上なら電動式の効率が上回ります。
芝生が広くて機械があっても刈りきれない、置き場所やお手入れを考えると購入をためらう、という場合は、芝刈りを業者に頼むという選択肢もあります。草刈り110番は芝刈りや草刈りの加盟店を紹介するサービスで、料金の目安は1㎡あたり163円~(税込)です。料金の目安や見積もりの流れはこちらの記事でまとめています。

家庭用芝刈り機の人気メーカー
芝刈り機を取り扱う主要メーカーを紹介します。
マキタ
電動工具で有名なマキタは、充電式芝刈り機のラインナップも充実しています。18Vバッテリーを他の電動工具と共用できるのが大きな強みです。
山善
手頃な価格帯で電動芝刈り機を展開しています。初めて芝刈り機を購入する方に向いたエントリーモデルが充実しています。
京セラ(旧リョービ)
電動工具の老舗メーカーで、芝刈り機の品質と耐久性に定評があります。コード式の芝刈り機が特に人気です。
ブラック・アンド・デッカー
海外メーカーならではのデザイン性とパワーが特徴です。充電式のモデルが多く、家庭用として使いやすい製品を展開しています。
芝刈りの基本テクニック
芝刈り機を手に入れたら、正しい使い方で芝生を美しく仕上げましょう。
芝刈りの適切な頻度
芝生の成長が活発な春から秋にかけては、月2回から4回の芝刈りが理想的です。特に梅雨明けから夏にかけては成長が早いため、週1回のペースで刈ると美しい状態を保てます。
冬場は芝生の成長がほぼ止まるため、芝刈りの必要はありません。
「3分の1ルール」を守る
芝刈りの基本は、芝の長さの3分の1だけを刈ることです。一度に短く刈りすぎると芝にストレスがかかり、枯れたり弱ったりする原因になります。
例えば30mmの刈り高さにしたい場合は、芝が45mm程度に伸びた段階で刈るのがベストです。
刈る方向を変える
毎回同じ方向に刈ると、芝が一定方向に寝てしまいます。刈る方向を毎回変えることで、芝がまっすぐ上に伸びやすくなり、見た目もきれいになります。


芝刈り機のメンテナンスで長持ちさせる
芝刈り機を長く使い続けるためのメンテナンス方法を紹介します。
使用後の掃除
使い終わったら、刃に付いた芝のカスを丁寧に取り除きましょう。芝が付いたまま放置すると刃が錆びたり、次に使うときに切れ味が悪くなったりします。
刃の研磨と交換
リール式の手動芝刈り機は、定期的にラッピング(研磨)を行うことで切れ味を維持できます。専用のラッピングコンパウンドをホームセンターで購入し、取扱説明書に沿って作業しましょう。
電動式のロータリー刃は、切れ味が落ちたら新しい刃に交換するのが一般的です。
保管場所
雨に当たらない場所で保管するのが基本です。物置やガレージなど、湿気の少ない場所に保管しましょう。充電式のバッテリーは、本体から外して涼しい場所に保管すると劣化を抑えられます。
芝生の種類に合わせた芝刈り機の選び方
芝生の種類によって成長の仕方や管理方法が異なるため、芝刈り機選びにも影響します。ここでは日本でよく使われる芝生の特徴と、それぞれに合った芝刈り機を解説します。
日本芝(高麗芝・姫高麗芝)の場合
日本芝は横に広がるように成長し、密度の高い芝生を形成します。刈り高さは15mmから25mm程度が適切で、比較的低めに刈ることで美しい仕上がりになります。
日本芝には切れ味の良いリール式(手動式)が向いています。リール式のハサミのような刈り方が、低い刈り高さでもきれいに仕上げてくれます。
西洋芝(ケンタッキーブルーグラス・ベントグラス等)の場合
西洋芝は上方向に伸びやすく、日本芝より高めに管理するのが一般的です。刈り高さは30mmから50mm程度が目安です。
成長が早いため頻繁な芝刈りが必要になりますが、電動式を使えば効率よく管理できます。ロータリー式の電動芝刈り機であれば、やや長めの芝でもパワフルに刈り取れます。
芝刈り前後の水やりタイミング
芝刈りの効果を最大限に活かすために、水やりのタイミングにも気を配りましょう。
芝刈りは朝の涼しい時間帯に行うのが理想的です。日中の暑い時間に芝刈りをすると、刈り取られた部分から水分が蒸発しやすく、芝が傷む原因になります。
芝刈り後は半日から1日ほど空けてから水やりをすると、切り口からの病原菌の侵入を防げます。ただし、猛暑日は乾燥ダメージのほうが深刻になるため、夕方に軽く水やりをしても構いません。


よくある質問
芝刈り後の刈りカスはどうすればいいですか?
刈りカスは放置すると芝の通気を妨げ、病気の原因になることがあります。集草箱で回収するか、レーキで集めて処分しましょう。少量であれば、芝生の上に薄く残しておくと自然に分解されて肥料になります(サッチング)。
雨の日に芝刈りをしても大丈夫ですか?
雨の日の芝刈りは避けたほうが良いです。濡れた芝は刃に絡みやすく、切り口も汚くなりがちです。また、電動式の場合は感電のリスクもあるため、芝が乾いた状態で作業するようにしましょう。
芝刈り機はどのくらいの頻度で買い替えが必要ですか?
適切にメンテナンスをしていれば、手動式は10年以上、電動式は5年から8年程度使えるのが一般的です。ただし、バッテリーは2年から4年程度で劣化する可能性があるため、交換用バッテリーの入手しやすさも購入時に確認しておきましょう。
まとめ
家庭用の芝刈り機を選ぶポイントは、庭の広さと芝の種類に合わせることです。10坪以下の庭なら手動式、それ以上なら電動式がおすすめです。
刈り高さの調整機能や集草箱の有無もチェックして、自分の庭に合ったモデルを選んでみてください。正しい使い方とメンテナンスで、美しい芝生の庭を楽しみましょう。
外部参考リンク:
- キンボシ株式会社 – 手動芝刈り機の老舗メーカー
- 芝生のお手入れ情報サイト
- マキタ公式サイト



