ピーマンは病害虫に強くて初心者でも育てやすい
ピーマンというと「子供が嫌いな野菜」のイメージがあるかもしれませんが、家庭菜園で育てたピーマンは甘みがあってほとんど苦くありません。完熟させれば栄養価もアップするため、子供のピーマン嫌い克服にも一役買ってくれます。
しかもピーマンは病害虫に強く、手間もそこまでかかりません。トマトやなすと比べても管理がシンプルで、初心者にとって非常に育てやすい野菜のひとつです。
この記事では、ピーマンの基本情報から植え付け、整枝、収穫のコツ、そして病害虫対策まで、初心者が知っておくべきポイントをすべてまとめました。1株あれば30個以上は余裕で収穫できるので、コスパも抜群です。

ピーマン栽培の基本情報
ピーマンを育てる前に、基本データを確認しておきましょう。収穫時期が長いのがピーマンの大きな魅力です。うまく管理すれば6月下旬から10月まで約4ヶ月間にわたって収穫できます。
植え付け時期:5月上旬〜5月下旬
収穫時期:6月下旬〜10月
日当たり:日当たりの良い場所
水やり:土の表面が乾いたらたっぷり
連作:3〜4年空ける
ピーマンはナス科の植物で、トマトやなすと同じ仲間です。同じ場所で続けて育てると連作障害が出やすいため、植え場所のローテーションを計画しておくことが大切です。
品種は「京みどり」「エース」が定番で、どちらも多収で育てやすいと評判です。カラーピーマン(パプリカ)は完熟まで時間がかかるため難易度が上がりますが、普通のピーマンなら初心者でも十分楽しめます。
植え付けと仕立て方のポイント
植え付けのコツ
ピーマンは寒さに弱いため、最低気温が15度を超えてから植え付けるようにしましょう。マルチシートを敷いて地温を上げてあげると、スタートダッシュが早くなります。
株間は50cm程度を確保してください。密植すると風通しが悪くなり、病気の原因になります。苗を植えたらたっぷり水をあげて、根と土をしっかり密着させましょう。
整枝は一番花の下の脇芽2本を残す
ピーマンの仕立て方は、なすと同じ3本仕立てが基本です。主枝と一番花の下の2本の脇芽を伸ばして、それより下の脇芽は取り除きます。
厳密に管理しなくてもそこそこ育つのがピーマンのいいところですが、整枝をした方が実つきはよくなります。3本の枝それぞれに支柱を立てて支えてあげましょう。
サカタのタネの栽培レッスンにピーマンの整枝方法がイラスト付きで紹介されています。
収穫量を増やす3つのポイント
一番果は早めに取る
最初についた実は小さいうちに収穫してしまいましょう。株の成長に栄養を回すためです。ここで大きく育てようとすると、後の収穫量に影響が出ることがあります。二番果・三番果も小さめのうちに取ると、その後の株の勢いがグッと増して長期間にわたって安定した収穫が見込めます。
こまめに収穫することが大事
ピーマンは実がつきっぱなしだと株が疲れてしまいます。6〜7cmくらいの大きさになったらどんどん収穫しましょう。実を取れば取るほど次の花が咲いて新しい実がつく仕組みなので、収穫をためらわないことが大量収穫のコツです。
ピーク時には2〜3日おきに収穫できるほど実がなります。こまめに畑やプランターをチェックする習慣をつけましょう。
赤くなるまで待つと甘くなる
ピーマンの実を取らずに放置すると、緑色から赤く完熟します。赤ピーマンは栄養価が緑の2〜3倍にアップし、甘みも格段に増します。ただし株の負担が大きくなるため、一部の実だけ赤くする程度にしておくのがおすすめです。
タキイ種苗の栽培ガイドでもピーマンの収穫タイミングが詳しく解説されています。

病害虫と対策方法
タバコガ
実に穴を開けて中に入り込む害虫です。被害果を見つけたら早めに取り除きましょう。防虫ネットで株全体を覆っておくのが最も確実な予防法です。定期的に実をチェックして、穴の開いた実を放置しないことが大切です。放置すると他の実にも被害が広がっていくので、被害果は見つけ次第除去してください。
アブラムシ
新芽につきやすい害虫で、放置するとウイルス病を媒介する厄介な存在です。牛乳スプレーや木酢液で対処できます。コンパニオンプランツとしてバジルやマリーゴールドを近くに植えると、アブラムシを寄せ付けにくくなる効果があります。日頃から葉の裏側をチェックする習慣をつけておくと、早期発見につながります。
尻腐れ症
実の先端が黒く腐ったようになる症状です。カルシウム不足や水切れが原因となります。植え付け前に苦土石灰を土に混ぜておくことと、水やりを安定させることで予防できます。真夏に水やりが不安定になると発生しやすいので、マルチングで土の乾燥を防ぐのも効果的な対策です。
住友化学園芸のガーデンガイドで害虫対策に使えるスプレーなども紹介されています。
まとめ:ピーマンは家庭菜園の優等生
ピーマンは育てやすくて収穫量も多く、しかも栄養満点という家庭菜園の優等生です。1株で30個以上は余裕で収穫できるので、コストパフォーマンスも最高の野菜と言えます。管理の手間もトマトやなすに比べると少ないので、忙しい方にもぴったりです。
自分の手で育てたピーマンには甘みがあって、スーパーで買うものとは一味違います。ピーマン嫌いの子供にもぜひ食べさせてあげてください。完熟させた赤ピーマンなら、フルーツのような甘さに驚くはずです。
今年の夏はピーマン栽培にチャレンジして、食卓をもっと豊かにしてみましょう。炒め物、肉詰め、焼きびたしなど、使い道も豊富で毎日の献立に大活躍してくれますよ。

