庭やお花屋さんで手に入れた美しい花を、もっと長く楽しみたいと思ったことはありませんか。ドライフラワーにすれば、生花とはまた違う味わい深い姿を何か月も楽しむことができます。
ドライフラワーは特別な道具がなくても、自宅で簡単に作ることができます。この記事では、初心者でも失敗しにくい4つの作り方と、ドライフラワーに向いている花の種類、きれいに仕上げるコツまで詳しく紹介していきます。

ドライフラワーに向いている花を選ぼう
ドライフラワーを上手に作るための第一歩は、適した花を選ぶことです。すべての花がドライフラワーに向いているわけではなく、水分量が少なく、花びらがしっかりした花を選ぶのがポイントです。
ドライフラワーにしやすい花
- バラ:花びらに厚みがあり、乾燥しても形が崩れにくい。色も比較的残りやすい
- かすみ草:水分量が少なく、初心者でも失敗しにくい定番
- ユーカリ:葉がしわになりにくく、ほとんどの品種でドライフラワーにできる
- スターチス:もともと水分が少ないため、そのままでも乾燥しやすい
- 千日紅(センニチコウ):丸い花が特徴で、色落ちが少なくきれいに仕上がる
- ラベンダー:香りも一緒に楽しめるハーブ系ドライフラワーの定番
- ミモザ:黄色い小花が可愛らしく、春のドライフラワー素材の定番
反対に、水分量の多いチューリップやガーベラ、花びらが薄いコスモスなどはドライフラワーにすると色がくすんだり形が崩れやすいため、初心者には難易度が高めです。
庭で育てていない花でもドライフラワーを作ってみたいときは、切り花の定期便という選択肢もあります。AND PLANTSのお花の定期便は、フローリストが選んだ季節の花が送料込み1回1,980円(税込)から届きます。花材はおまかせなのでドライフラワー向きの花が届くとは限りませんが、まず生花として飾り、色が残っているうちに吊るして乾かす楽しみ方もできます。

作り方1:ハンギング法(吊るして乾燥)
もっとも基本的で手軽な方法がハンギング法です。花を逆さに吊るして自然乾燥させるだけなので、特別な道具は一切不要です。
手順
- 花の不要な葉を取り除く(葉が多いと乾燥に時間がかかる)
- 茎を好みの長さにカットする
- 1本ずつバラバラにして、麻ひもやワイヤーで束ねて逆さに吊るす
- 風通しが良く直射日光が当たらない場所に干す
- 1〜2週間ほどで完成
成功のコツ
- 花同士がくっつかないよう、間隔をあけて吊るす
- 扇風機で風を当てると乾燥が早まり、色がきれいに仕上がる
- 湿気の多い場所はカビの原因になるので避ける
- 浴室乾燥機がある場合は活用すると短時間で仕上がる


作り方2:シリカゲル法(乾燥剤で乾燥)
花の色や形をできるだけ元の状態に近いまま残したいなら、シリカゲル法がおすすめです。ドライフラワー用のシリカゲルを使って花を乾燥させます。
手順
- 密閉容器にドライフラワー用シリカゲルを1cmほど敷く
- 花首の下2cmくらいで茎をカットする
- 花をシリカゲルの上に置く
- 花びらの隙間にもシリカゲルが入るように、やさしく振りかけて花全体を埋める
- 蓋を閉めて1〜2週間ほど放置する
- 花を取り出し、筆でシリカゲルの粒をやさしく払い落とす
シリカゲル法は湿度や季節に左右されにくいため、梅雨の時期でもきれいなドライフラワーを作ることができます。使用後のシリカゲルは電子レンジや天日干しで再生でき、繰り返し使えて経済的です。
作り方3:ドライインウォーター法(水を少しずつ減らす)
花瓶に少量の水を入れて花を飾りながら、徐々に水が蒸発して自然とドライフラワーになるのを待つ方法です。
手順
- 花瓶に1〜3cmほど水を入れる
- 花を普通に生けるように挿す
- 水は足さず、自然に蒸発するのを待つ
- 2〜3週間で水がなくなり、自然とドライフラワーになる
この方法はかすみ草やスターチス、アジサイなど、もともと水分の少ない花に向いています。飾りながら作れるのが最大のメリットですが、茎が曲がりやすいデメリットもあります。
まず生花として花瓶に飾る花を手頃に取り入れたいなら、規格外の国産花を活かした花の定期便という選択肢もあります。タスハナ(+hana)は、行き場を失いかけた国産の花を、商品代660円(税込)+送料330円からポストに届けます。花の種類は選べないため、ドライに向く花が届くとは限りません。最低5回の継続が前提なので、条件はこちらの記事で確認してから申し込むと安心です。



作り方4:グリセリン法(グリセリン溶液で保存)
グリセリン法は、花の水分をグリセリン溶液に置き換えることで、しなやかな質感を保ったまま保存できる方法です。
手順
- グリセリンとお湯を1:3の割合で混ぜて溶液を作る
- 溶液が冷めたら花瓶に入れ、花を挿す
- 1〜2週間ほどで花がグリセリンを吸い上げ、葉や花びらの表面にグリセリンがにじみ出てきたら完成
ユーカリやヒペリカムなど、葉物のドライフラワーに特に適しています。通常のドライフラワーよりもしっとりとした仕上がりになるのが特徴です。


ドライフラワーをきれいに作るための共通ポイント
どの方法で作る場合でも、以下のポイントを押さえると仕上がりが格段に良くなります。
- 花は完全に開花した直後のものを使う。蕾は水分が多く、開ききった花はポロポロ落ちやすい
- 新鮮な花を選ぶ。傷んだ花は乾燥してもきれいに仕上がらない
- できるだけ短時間で乾燥させると、色が鮮やかに残る
- 直射日光は色あせの原因になるため、日陰で作業する
ドライフラワーに失敗しやすい花と対処法
ドライフラワーに不向きとされる花でも、工夫次第できれいに仕上げられることがあります。
- アジサイ:花の時期によって成功率が変わる。秋色アジサイ(色が変化した時期のもの)を使うと水分が少なく成功しやすい
- ガーベラ:花びらが大きく水分が多いため難易度が高い。シリカゲル法であれば比較的きれいに仕上がる
- チューリップ:花びらが薄くて散りやすいため、蕾の段階でハンギングすると形を保ちやすい
- ヒマワリ:小ぶりな品種を選び、花びらが開ききる前にドライにすると形が崩れにくい
失敗しても材料費はほとんどかかりません。いろいろな花で試してみて、自分なりのベストな方法を見つけるのもドライフラワーの楽しみです。
完成したドライフラワーの飾り方と保管方法
せっかく作ったドライフラワーは、飾り方にもこだわってみましょう。
- スワッグ:数種類のドライフラワーを束ねて壁に掛ける。ナチュラルなインテリアに
- リース:リース台にドライフラワーを巻き付けて、玄関やリビングに飾る
- 花瓶に挿す:シンプルに花瓶に挿すだけでもおしゃれ。水は入れない
- ガーランド:紐に小さなドライフラワーをクリップで留めて壁に飾る
保管する際は、湿気の少ない場所に置き、直射日光を避けるのが長持ちの秘訣です。ドライフラワーは一般的に3か月〜1年ほど楽しめますが、ホコリが気になったら筆やドライヤーの弱風でやさしく払い落としましょう。
Q&A|ドライフラワー作りでよくある質問
Q. ドライフラワーを作るベストな季節はありますか?
A. 湿度が低い秋〜冬がおすすめです。梅雨の時期はカビやすいため、シリカゲル法を選ぶと安心です。
Q. ドライフラワーの色を長持ちさせるには?
A. ドライフラワー用のコーティングスプレーを軽く吹きかけると、色あせや花びらの脱落を防げます。市販のヘアスプレーで代用することもできます。
Q. 庭で育てた花もドライフラワーにできますか?
A. もちろんできます。ラベンダー、千日紅、スターチス、バラなどは庭で育てやすく、ドライフラワーにも向いている花です。自分で育てた花をドライフラワーにする楽しみは格別です。
Q. ドライフラワーにするとカビが生えることはありますか?
A. 乾燥が不十分な状態で飾ったり保管したりすると、カビが発生することがあります。特に梅雨や夏場の湿気の多い時期は注意が必要です。ハンギング法で作る場合は風通しの良い場所に吊るし、完全にパリパリに乾くまで待ちましょう。完成したドライフラワーは湿気の少ない場所に飾るのが安心です。
Q. ドライフラワーの香りはどのくらい残りますか?
A. ラベンダーやユーカリなど香りの強いハーブ系の花は、ドライフラワーにしても数か月は香りが残ります。香りが弱くなったら、アロマオイルを1〜2滴垂らして香りを足す方法もあります。バラの場合も乾燥後にほのかな甘い香りが楽しめます。
Q. ドライフラワーの処分方法は?
A. 色あせたり崩れたりしたドライフラワーは、一般の可燃ごみとして処分できます。まだ少し香りが残っている場合は、袋に入れてクローゼットや引き出しのサシェ(香り袋)として再利用するのもおすすめです。


ドライフラワーを使ったギフトアイデア
ドライフラワーは見た目も美しく、長く楽しめるため、プレゼントにも向いています。
- ミニブーケ:数種類のドライフラワーを小さく束ねてリボンで結ぶ。手紙に添えたり、箱に入れて贈ったりできる
- フォトフレーム:フレームの中にドライフラワーを配置して、インテリアとして飾れるギフトに
- アロマワックスサシェ:蜜蝋にドライフラワーを埋め込んで作る香るインテリア。クローゼットに吊るして使える
- ハーバリウム:瓶にドライフラワーとオイルを入れて作る。透明感があり、ギフトにも向いている
手作りのドライフラワーギフトは、既製品にはない温かみがあり、誕生日や母の日などのお祝いにもピッタリです。
まとめ
ドライフラワーの作り方は、ハンギング法・シリカゲル法・ドライインウォーター法・グリセリン法の4つが代表的です。初心者にはハンギング法がもっとも手軽で、バラやかすみ草、ラベンダーなど水分の少ない花から始めると成功しやすいでしょう。
花を早く乾燥させること、新鮮なうちに作業すること、直射日光を避けることが、きれいなドライフラワーに仕上げる共通のコツです。ガーデニングで育てた花をドライフラワーにすれば、季節を超えて花の美しさを楽しむことができます。
ドライフラワーの作り方について詳しくは、AND PLANTS「ドライフラワーの作り方4つの方法」やCreema「簡単ドライフラワーの作り方」でも詳しく紹介されています。



