バジルは育てやすさNo.1のキッチンハーブ
パスタやピザに欠かせないバジルは、実はとても育てやすいハーブです。初心者のハーブ栽培デビューに最も適した植物のひとつと言えるでしょう。
スーパーで買うとバジルは意外と高いですが、自分で育てれば1株で夏中使い放題。コスパの面でもこれほど優れたハーブはなかなかありません。
この記事では、バジルの種まきから摘心テクニック、収穫、そして大量収穫したバジルの活用法まで、自宅でバジルを存分に楽しむための情報を詳しく紹介していきます。

バジル栽培の基本情報
まずはバジル栽培のスケジュールと基本条件を確認しましょう。バジルは一年草なので、毎年種まきか苗の購入が必要ですが、1株で夏の間ずっと収穫できるため投資対効果は抜群です。
種まき時期:4月下旬〜6月
収穫時期:6月〜10月
日当たり:日当たりの良い場所(最低5時間以上の日照)
水やり:土の表面が乾いたらたっぷり
連作:あまり気にしなくてOK
バジルは熱帯原産のハーブなので、暑さには強いですが寒さには弱い性質があります。気温が安定して15℃以上になってから種まきや植え付けを行いましょう。霜に当たると一発で枯れてしまうので、遅霜の心配がなくなってからが安全です。
品種はスイートバジルが最もポピュラーで、パスタやピザとの相性が抜群です。タイバジルやレモンバジルなど、用途に応じてさまざまな品種を選べるのもバジル栽培の楽しみのひとつです。
種まき・植え付けの方法
種まきは気温が安定してから
バジルの種はとても小さいですが、発芽率が高いので初心者でも安心です。ポットや鉢にパラパラとまいて、ごく薄く土をかぶせるだけ。バジルも好光性の種なので、覆土は薄めにしてください。
発芽までは7〜10日程度。土を乾かさないように霧吹きで水やりすると、種が流れずに済みます。本葉が4〜5枚になったら鉢やプランターに植え替えましょう。
苗を買ってくるのも賢い選択
種からだと収穫まで時間がかかるため、すぐに使いたい方は苗を購入するのがおすすめです。5月頃からホームセンターで1ポット100〜200円程度で販売されています。
苗を選ぶときは、節間が詰まっていてがっしりした株を選びましょう。ヒョロヒョロと間延びした苗は日照不足で育った可能性があり、植え付け後の成長が悪くなることがあります。
サカタのタネの品種紹介では、スイートバジルをはじめとするバジルの品種情報が確認できます。
たっぷり収穫するための摘心テクニック
摘心で収穫量が劇的にアップ
バジル栽培で最も重要な作業が「摘心」です。草丈が15〜20cmになったら、先端の芽を摘み取りましょう。すると摘んだ場所のすぐ下から脇芽が2本出てきて、枝が倍に増えます。
さらにその脇芽が伸びたらまた先端を摘む、この繰り返しで枝の数がどんどん増え、こんもりとした茂みのようなバジルに育ちます。摘心をするかしないかで、最終的な収穫量は何倍も変わってきます。
花を咲かせないのが鉄則
バジルは夏になると花穂を出し始めます。花が咲くと葉がかたくなり、香りも著しく落ちてしまいます。花穂が見えたらすぐに摘み取りましょう。
秋まで葉を楽しみたいなら、こまめに花穂をチェックして咲かせないことが大切です。ただし種を採りたい場合は、シーズン終盤に1〜2本だけ花を咲かせて種子を成熟させるという方法もあります。
育て方のポイント|日当たりと水を確保
水はたっぷり、こまめに与える
バジルは水が大好きなハーブです。特にプランター栽培では土が乾きやすいため、朝夕の水やりを欠かさないようにしましょう。真夏は1日2回の水やりが必要になることもあります。葉がしおれ始めたら水不足のサインです。
水やりの際は株元にたっぷりと与え、葉に水がかからないように注意してください。葉が濡れたまま強い日差しに当たると葉焼けの原因になることがあります。
日当たりは最低5時間以上
バジルは日光を好むハーブです。日照が足りないとヒョロヒョロに育って香りも弱くなります。南向きのベランダや庭の日当たりの良い場所に置いてください。十分な日照を受けたバジルは葉が肉厚になり、香りもぐんと強くなります。
トマトの隣に植えるコンパニオンプランツ
バジルとトマトは「コンパニオンプランツ」として相性抜群の組み合わせです。バジルの香りがアブラムシやコナジラミを遠ざける効果があり、トマトの生育を助けます。しかも料理でも一緒に使える最高の組み合わせ。トマトを育てている方は、ぜひ隣にバジルも植えてみてください。
住友化学園芸のガーデンガイドでも、バジルの育て方やコンパニオンプランツの情報が紹介されています。

大量収穫したバジルの活用法
摘心を続けていると、夏場は食べきれないほどバジルが採れることがあります。そんなときの活用法をいくつか紹介します。
フレッシュで使う:パスタ、ピザ、カプレーゼにそのまま。摘みたてが一番香り高く、料理の仕上げに添えるだけで本格的な味わいになります。
バジルペスト(ジェノベーゼソース):バジル、松の実、にんにく、オリーブオイル、パルメザンチーズをフードプロセッサーで撹拌すれば完成。製氷皿に入れて冷凍保存すれば、使いたいときに1個ずつ取り出せて便利です。
乾燥バジル:天日干しやオーブンの低温乾燥で自家製ドライバジルに。生に比べると風味は穏やかになりますが、長期保存が可能です。
バジルオイル:オリーブオイルにバジルの葉を漬け込むだけ。サラダのドレッシングやパンにつけて楽しめます。
クックパッドで「バジル大量消費」と検索すると、さらにたくさんのレシピが見つかります。
まとめ:バジルは育てて損なしの万能ハーブ
バジルは簡単に育てられて、料理の幅がぐんと広がる最高のハーブです。摘心さえ覚えれば、1株で夏中たっぷり収穫できます。スーパーで買うと少量で高いバジルも、自分で育てれば使い放題というのは大きな魅力です。
キッチンの窓辺に1鉢置いておくだけでも、料理のときにサッと摘んで使えて大変便利です。フレッシュバジルの香りは乾燥バジルとは比較にならないほど豊かで、いつもの料理が一気にレストランの味に変わります。
今年の夏はぜひバジル栽培を始めて、自家製ハーブのある暮らしを楽しんでみてください。


