庭で咲いた花や散歩中に見つけた小さな花を、いつまでも手元に残しておきたいと思ったことはありませんか。押し花にすれば、花の美しさをそのまま平面に閉じ込めて、しおりやスマホケース、アクセサリーなどに活用することもできます。
押し花は家にあるもので手軽に始められるクラフトで、子どもから大人まで幅広い世代に人気があります。この記事では、基本の本に挟む方法から、アイロンや電子レンジを使った時短テクニックまで、きれいな押し花を作るコツを詳しく解説していきます。

押し花に向いている花の選び方
きれいな押し花を作るには、花選びがとても重要です。花びらが薄く、水分が少ない花ほど押し花にしやすいという基本を覚えておきましょう。
初心者におすすめの花
- パンジー・ビオラ:花びらが平らで薄く、押し花の定番。色のバリエーションも豊富
- クローバー:四つ葉を見つけたら押し花にするのもおすすめ
- コスモス:花びらが薄く、発色の良い押し花になる
- カスミソウ:小さな花が可愛らしく、アクセサリー素材にも人気
- スミレ:野原で見つけやすく、色もきれいに残る
- アジサイ(花びら1枚ずつ):1枚ずつ分けて押すと美しい仕上がりに
- シダの葉・ハーブの葉:花だけでなく、葉も押し花の素材として使える
バラやカーネーションなど花びらが厚い花は、そのまま押すと厚みが出てきれいに仕上がりにくいため、花びらを1枚ずつ分解してから押すのがコツです。
花を摘むタイミング
押し花にする花は、咲きたてで新鮮なものを選びましょう。朝露が乾いた午前中に摘むのが理想的です。しおれかけた花は水分バランスが崩れていて、変色しやすくなります。
作り方1:本に挟む方法(基本のやり方)
もっともオーソドックスな押し花の作り方です。分厚い本と新聞紙(またはティッシュペーパー)があれば始められます。
手順
- 花の水分をティッシュで軽く拭き取る
- 本のページの間にティッシュペーパーを敷く
- ティッシュの上に花を重ならないように並べる
- 上からもう1枚ティッシュをかぶせて、本を閉じる
- 本の上に重し(辞書や雑誌など)を載せる
- 3〜4日おきにティッシュを新しいものに交換する(吸った水分でカビるのを防ぐ)
- 1〜2週間ほどで完成
ティッシュの交換が美しい押し花を作る大きなポイントです。水分を含んだティッシュを放置すると花が変色したりカビたりする原因になります。

作り方2:アイロンで時短する方法
本に挟む方法は完成まで1〜2週間かかりますが、アイロンを使えば数分で押し花を作ることができます。
手順
- アイロン台の上にクッキングシート(またはコピー用紙)を敷く
- 花を並べ、上からもう1枚シートをかぶせる
- アイロンを低温(シルク設定程度)にセットする
- 上から10〜30秒ほどやさしく押し当てる
- 一度離してシートを開け、乾き具合を確認する
- パリパリに乾くまで、押し当てと確認を繰り返す
アイロンの温度が高すぎると花が焦げてしまいます。低温でこまめに確認しながら作業しましょう。また、水分が多い花は事前に本に挟んで2〜3日ほど予備乾燥させてからアイロンを当てると、変色を防げます。
作り方3:電子レンジで超時短する方法
さらに手早く作りたい場合は、電子レンジを使う方法もあります。
手順
- 段ボール紙の上にキッチンペーパーを敷き、花を並べる
- 上からキッチンペーパーと段ボール紙をかぶせてサンドイッチ状にする
- 輪ゴムで軽く固定する
- 電子レンジ600Wで約1分加熱する
- 取り出して乾き具合を確認し、足りなければ10〜20秒ずつ追加加熱する
電子レンジ法は加熱しすぎると焦げるリスクがあるため、短い時間でこまめに確認するのが成功のコツです。段ボールが水分を吸収してくれるので、ティッシュよりもきれいに仕上がりやすいです。

押し花をきれいに長持ちさせるコツ
せっかく作った押し花も、保管方法を間違えるとすぐに色あせてしまいます。
- 密閉保管:ジップロックやラミネートフィルムに入れて空気に触れないようにする
- 直射日光を避ける:紫外線は色あせの最大の原因。窓際に飾る場合はUVカットフレームを使う
- 乾燥剤を入れる:保管容器にシリカゲルを入れておくと湿気による劣化を防げる
- 押し花専用シートの活用:市販の押し花専用乾燥シートを使うと、水分管理が楽になる
適切に保管すれば、押し花は数年単位で美しさを保つことができます。
押し花の失敗を防ぐコツまとめ
押し花は簡単に見えて、いくつかのポイントを見落とすと仕上がりに差が出ます。失敗しないためのコツをまとめました。
- 花は新鮮なうちに:摘んだらできるだけ早く作業に取り掛かる。時間が経つと変色の原因になる
- 水分を素早く抜く:乾燥が遅いと茶色くなる。ティッシュの交換、アイロン、電子レンジを活用する
- 花びらが重ならないように配置:重なった部分は水分が抜けにくく、ムラができる
- 重しはしっかりと:重しが軽いと花びらにシワが残る。辞書を2〜3冊重ねるくらいが理想
- 仕上がりを急がない:アイロンや電子レンジでも、完全に乾くまで焦らず確認しながら進める
押し花の活用アイデア
完成した押し花は、さまざまなクラフトに活用できます。
- しおり:台紙に押し花を貼り、ラミネートするだけで完成。プレゼントにも喜ばれる
- スマホケース:透明ケースの裏に押し花を配置してレジンで固める
- キャンドル:キャンドルの外側に押し花を貼り付けてボタニカルキャンドルに
- フレームアート:額縁に押し花を配置してインテリアとして飾る
- メッセージカード:手紙やカードに押し花を添えて特別感をプラス
- レジンアクセサリー:ピアスやペンダントなどにレジンで封入する
Q&A|押し花作りでよくある質問
Q. 押し花にすると色が茶色くなってしまいます。対策は?
A. 色が変わる主な原因は、乾燥に時間がかかりすぎていることです。ティッシュをこまめに交換する、アイロンや電子レンジで時短するなどして、できるだけ早く水分を抜くときれいな色が残ります。
Q. 厚みのある花は押し花にできませんか?
A. バラやカーネーションなど厚い花は、花びらを1枚ずつ分解してから押すと上手にできます。完成後に花びらを重ね直して元の花の形を再現する方法もあります。
Q. 雑草や野の花でも押し花は作れますか?
A. むしろ野の花は花びらが薄いものが多いので、押し花にとても向いています。クローバー、タンポポの葉、シロツメクサなど、身近な植物で気軽に楽しめます。
Q. 押し花はどのくらい保存できますか?
A. ラミネートやレジンで密閉すれば数年以上持つこともあります。そのままの状態で保管する場合は、乾燥剤と一緒に密封して直射日光を避ければ、1年以上きれいな状態を保てます。
Q. 押し花に向かない花はありますか?
A. 花びらが分厚くて水分の多い花は、押し花にすると茶色くなりやすいです。例えば、ユリ・ダリア・牡丹など肉厚な花は難易度が高めです。ただし、花びらを1枚ずつ分解して押す方法であれば、ある程度対応できることもあります。
Q. 押し花作りに最適な季節はありますか?
A. 春から初夏にかけてが花の種類も豊富で、押し花作りに適した季節です。湿度が低い日を選んで作業すると仕上がりがきれいになります。梅雨の時期は湿気でカビやすいため、アイロンや電子レンジを使った時短方法がおすすめです。
Q. 子どもと一緒に押し花を作りたいのですが、おすすめの方法は?
A. 本に挟む方法がもっとも安全で、お子さんと一緒に楽しめます。公園で拾ったクローバーや小さな野の花を使えば、材料集めの段階から親子で楽しむことができます。完成した押し花はしおりにしたりメッセージカードに貼ったりすると、お子さんの達成感にもつながります。

押し花を楽しむためのおすすめ道具
より本格的に押し花を楽しみたい方には、以下の道具があると便利です。
- 押し花専用乾燥シート:ティッシュよりも吸水性が高く、きれいに仕上がりやすい。繰り返し使えるタイプもある
- 押し花用プレス機:均一な圧力をかけられるため、仕上がりにムラが出にくい。木製のシンプルなものなら手ごろな価格で入手できる
- ピンセット:完成した押し花はとても繊細なので、指でつまむと割れることがある。先の細いピンセットがあると作業しやすい
- ラミネーター:しおりやカードに加工する際に便利。ラミネートすると押し花の色と形を長期間保てる
- UVレジン:アクセサリーやスマホケースを作るときに使う。紫外線で硬化するため、専用のUVライトもあると便利
最初は家にあるもの(本・ティッシュ・アイロン)で十分始められますが、ハマってきたら道具を揃えていくのも楽しみのひとつです。
まとめ
押し花の作り方は、本に挟む基本の方法、アイロンを使う時短方法、電子レンジを使う超時短方法の3つが代表的です。初心者はまずパンジーやクローバーなど、花びらが薄くて扱いやすい花から始めてみるのがおすすめです。
きれいに仕上げるコツは、新鮮な花を使うこと、できるだけ早く水分を抜くこと、そしてティッシュをこまめに交換することです。完成した押し花はしおりやスマホケース、アクセサリーなど、さまざまなクラフトに活用できます。
押し花の作り方やアレンジのアイデアは、Creema「プロに教わる押し花の作り方」やminne「押し花の作り方・時短術と活用アイデア」でも詳しく紹介されています。
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